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2004.12.14

大八島国の生成  その1

分量がお多いので、少しずつに分けてみます。
原文 (句読点は、仮につけただけで、所謂、是によって文が切れるわけではありません。つける場所によって意味が変わることになります)
 於是二柱神議云。今吾所生之子不良。猶宜白天神之御所。即共參上。請天神之命。爾天神之命以。布斗麻迩爾【上。此五字以音】ト相而詔之。因女先言而不良。亦還降改言。故爾反降。更往迴其天之御柱如先。於是伊邪那岐命。先言阿那迩夜志愛袁登賣袁。後妹伊邪那美命言。阿那迩夜志愛袁登古袁。

是に於いて、二柱の神が協議して云われるのには、「今吾が生んだ子は良くなかった。猶(ナオ)、天神の御所に聞くのが宜しいだろう」と。 直ぐに一緒に参上して、天神の命(ミコト)に教えを請いました。そこで、天神の命は、フトマニ爾(ニ)にト相(ウラナイ)て、詔りたまいし。「女が先に言ったから良くなかった。もう一度、帰り降りて改めて言いなさい」 そこで、反り降りて、更に其の天の御柱を先きの如く廻って往(イ)きました。是に於いて、伊邪那岐命は先に「阿那迩夜志愛袁登賣袁あなにやし、えをとこを」と言いました。その後に、妹伊邪那美命が「阿那迩夜志愛袁登古袁あなにやし、えをとめを」と言いました。
続いて原文です。
如此言竟而。御合。生子淡道之穗之狹別嶋【訓別云和氣下效此】次生伊豫之二名嶋。此嶋者身一而有面四。毎面有名。故伊豫國謂愛(上)比賣【此二字以音下效此】。讚岐國謂飯依比古【此四字以音】粟國謂大宜都比賣【此四字以音】土左國謂建依別。次生隱伎之三子嶋。亦名天之忍許呂別【許呂二字以音】次生筑紫嶋。此嶋亦身一而有面四。毎面有名。故筑紫國謂白日別。豐國謂豐日別。肥國謂建日向日豐久士比泥別。【自久至泥以音】熊曾國謂建日別【曾字以音】 此のように言い竟(オ)えて、御合しました。
そして、生まれた子は淡道の穗の狹別嶋です。――1
次に生まれたのは、伊豫の二名嶋。----2
此の嶋は、身が一つですが、面が四つ有ります。すなわち、伊豫國は愛(上)比賣(エヒメ)と謂い、讚岐國飯依比古(イヒヨリヒコ)と謂い、粟國は大宜都比賣(オオゲツヒメ)と謂い、土左國は建依別(タケヨリワケ)と謂う。
次に生まれたのは、隱伎の三子嶋。---3
亦名は天の忍許呂別(オシコロワケ)。
次に生まれたのは、筑紫嶋。----4
此嶋も亦、身一にして四つの面が有ります。面毎に名が有ります。すなわち、筑紫國は白日別と謂い、豐國は豐日別と謂い、肥國は建日向日豐久士比泥別と謂い、熊曾國は建日別と謂う。
続いて原文です。
次生伊岐嶋。亦名謂天比登都柱【自比至都以音訓天如云】次生津嶋。亦名謂天之狹手依比賣。次生佐度嶋。次生大倭豐秋津嶋。亦名謂天御虚空豐秋津根別。故因此八嶋先所生。謂大八嶋國。
然後還坐之時。生吉備兒嶋。亦名謂建日方別。次生小豆嶋。亦名謂大野手(上)比賣。次生大嶋。亦名謂大多麻(上)流別【自多至流以音】次生女嶋。亦名謂天一根【訓天如天】次生知訶嶋。亦名謂天之忍男。次生兩兒嶋。亦名謂天兩屋。【自吉備兒嶋至天兩屋嶋并六嶋】
次に生まれたのは、伊岐嶋です。---5
亦名は天比登都柱と謂う。
次に生まれたのは、生津嶋です。---6
亦名は天之狹手依比賣と謂う。
次に生まれたのは、佐度嶋です。----7
次に生まれたのは、大倭豐秋津嶋です。----8
亦名は天御虚空豐秋津根別と謂う。
このように、、此八嶋を先に生むことに因って大八嶋國と謂う。

然(?)の後、還り坐すときに、生まれたのが吉備兒嶋です。-----1
亦名は建日方別と謂う。
次に生まれたのは、小豆嶋です。-----2
亦名は大野手(上)比賣と謂う。
次に生まれたのは、大嶋です。-----3
    亦名は大多麻(上)流別と謂う。
次に生まれたのは、女嶋です。-----4
    亦名は天一根と謂う。
次に生まれたのは、知訶嶋です。-----5
亦名は天之忍男と謂う。 
次に生まれたのは、兩兒嶋です。-----6
    亦名は天兩屋と謂う。
 【吉備兒嶋より天兩屋嶋で、合計六嶋】

如何でしたか? 古事記を読むのが嫌になられたのではないでしょうか? 私の訳文と原文を合わせながら、読んでください。すでに、そうして頂いたと思いますが、本当は、プロの訳文をここに、書きたいところですが、全部書きますと、著作権で訴えられると思います。私が持っている岩波の文庫本は、1991年9月の発行で、第46刷発行とあります。現在は70刷を越えるでしょうか? これは、ベストセラーズだと思います。このようなものを全文記しますと、本を買わなくてもいいことになります。
という次第で、訳本の転載はやめようと思います。
ところが、プロの訳本と、考えながら訳している素人の私と全く意味が異なるところが多いのです。
そこはどこかという事を記していきますと、文章の流れが悪くなりますので、ここら辺りで私と同様の
「古事記」倉野憲司校注を買い求めて頂ければと思います。(岩波文庫黄の1-1 No620) です。定価620円です。 買い求められますと、原文と私の訳文と岩波の本とを比べることになります。
このような作業をしますと、倉野憲司氏が、日本史をどのように把握されていたかが、素人目にもすぐに理解できます。この面では、新しい楽しみが増えます。

続きは、ページを変えて記します。  タイトルは、「淡道之穗之狹別嶋はどこだ」です。

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