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2005.01.04

迦具土神を切った時に生まれた神

又、少しずつ分けて読んでいきます。
 故爾伊邪那岐命詔之。愛我那迩妹命乎【那迩二字以音下效此】謂易子之一木乎。乃匍匐御枕方。匍匐御足方而。哭時。於御涙所成神。坐香山之畝尾木本。名泣澤女神。故其所神避之伊邪那美神者。葬出雲國與伯伎國堺比婆之山也。

これより訳文
 ここに、伊邪那岐命は、「愛しき我がナニモの命を、子の一木に易しなあ」といわれて、乃(スナワ)ち、御枕の方へ匍匐(ハラバ)い、御足方に匍匐って哭(ナ)いた時、御涙に於いて成った神は、香山の畝尾の木本に坐(イ)まして、泣澤女神と名づけた。そして、
神避りした伊邪那美神は、出雲國と伯伎國の堺の比婆山に葬りました。

〔子の一木に易しなあ〕の部分が何のことか判りません。雰囲気では大切なところです。易は、「かえる」「かわる」「やすらか」「かろんず」「おさめる」と辞書にありますが、どれも当てはまりません。一木は、一本の木になったということでしょうか? 墓標?

於是伊邪那岐命。拔所御佩之十拳劍。斬其子迦具士神之頚。爾著其御刀前之血。走就湯津石村。所成神名。石拆神。次根拆神。次石筒之男神【三神】次著御刀本血。亦走就湯津石村。所成神名。甕速日神。次樋速日神。次建御雷之男神。亦名建布都神【布都二字以音下效此】亦名豐布都神【三神】次集御刀之手上血。自手俣漏出。所成神名【訓漏云久伎】闇淤加美神【淤以下三字以音下效此】次闇御津羽神。上件自石拆神以下。闇御津羽神以前。并八神者。因御刀所生之神者也。

そこで、伊邪那岐命は、御佩(ハカ)せるところの十拳劍を抜いて、其の子迦具士神の頚を斬った。其の御刀前(サキ)の血に著(ツ)いた血が、湯津石村に走り就いて、出きた神の名は、石拆神(イワサクノカミ)。次は根拆神(ネサクノカミ)。次は石筒之男神(イワツツノヲノカミ)【三神】 次に著御刀の本のところに著(ツ)いた血も亦 湯津石村に走り就いて、出きた神の名は、甕速日神(ミカハヤヒノカミ)。次に樋速日神(ヒハヤヒノカミ)。次に建御雷之男神(タケミカヅチノヲトコノカミ)。亦の名は、建布都神(タテフツノカミ) 亦の名は、豐布都神【(トヨフツノカミ)三神】 次に集御刀の手上(テガミ)に集まった血。自手俣(テマタ)自り漏れ(くき)出でて、できた神の名は、闇淤加美神(くらオカミノカミ)。次に闇御津羽神(クラミツハノカミ)。
上の件、石拆神自り以下、闇御津羽神以前、并せて八神は、御刀に因りて生れる所
の神なり。

所殺迦具土神之於頭所成神名。正鹿山(上)津見神。次於胸所成神名。淤縢山
津見神【淤縢二字以音】次於腹所成神名。奧山(上)津見神。次於陰所成神名。闇山津見神。次於左手所成神名。志藝山津見神。【志藝二字以音】次於右手所成神名。羽山津見神。次於左足所成神名。原山津見神。次於右足所成神名。戸山津見神【自正鹿山津見神。至戸山津見神。并八神】故所斬之刀名。謂天之尾羽張。亦名謂伊都之尾羽張【伊都二字以音】於

殺した迦具土神の頭から成れる神の名は、正鹿山津見神(マサカヤマツミノカミ)、次に胸から成れる神の名は、淤縢山津見神(オドヤマツミノカミ)、次に腹から成れる神の名は奧山津見神(オクヤマツミノカミ)、、次に陰部から成れる神の名は、闇山津見神(クラヤマツミノカミ)。
次に左手から成れる神の名は、志藝山津見神(シギヤマツミノカミ)。次に右手から成れる神の名は、羽山津見神(ハヤマツミノカミ)。次に左足から成れる神の名は、原山津見神(ハラヤマツミノカミ)。次に右足から成れる神の名は、戸山津見神(トヤマツミノカミ)。
【正鹿山津見神より戸山津見神まで、。并せて八神】
斬りし所の刀の名は、天之尾羽張と謂う。亦の名を伊都之尾羽張(イツノヲハバリ)と謂う。

疑問点 どうして殺された迦具士神から、次々、子供(?)の神が生まれなければいけないのか。 前後に、八神ずつ断りを入れているということは、それぞれの集団に意味があるのでしょう。訳本の解説には、後者は、「刀剣制作の順序を述べたものである」とあります。理由が述べられていません。
ここは疑問だけにして、そのうち閃くのを待つことにします。

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