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2005.02.09

 スサノオ大いに哭く 

 タイトルに慟哭の哭を使いました。これは、身体を揺さぶるほど泣くことを言いますが、スサノオは、それ以上に激しく泣きました。古事記の原文に戻ります。

故各隨依賜之命。所知看之中。速須佐之男命。不治所命之國而。八拳須至于心前。啼伊佐知伎也【自伊下四字以音。下效此】其泣状者。青山如枯山泣枯。河海者悉泣乾。是以惡神之音。如狹蝿皆滿。萬物之妖悉發。故伊邪那岐大御神。詔速須佐之男命。何由以汝。不治所事依之國而。哭伊佐知流。爾答白。僕者欲罷妣國根之堅州國故哭。爾伊邪那岐大御神大忿怒。詔然者汝不可住此國。乃神夜良比爾夜良比賜也【自夜以下七字以音】故其伊邪那岐大神者。坐淡海之多賀也。
はじめの部分だけ、岩波文庫から訳を記します。
「故、各々(オノオノ)依(ヨ)さしたまひし命(ミコト)の随(マニマニ)に、知らしめす中に、速須佐之男命、命(ヨ)させし国を治(シ)らさずて、八拳須心(ヤツカヒゲムネ,)の前(サキ)に至るまで、啼きいさちき。」
なんのことか全くわからない。解らない私が馬鹿といえば、それまでですが、これではお話になりませんから、私流に訳してみます。
〔故各隨依賜之命。所知看之中〕意味不明につき、飛ばします。いや、飛ばさずに無理やり訳すことにしましょう。
そこで命(ミコト)の命ずるままに、従いました。看て知っているのに、速須佐之男命は
命ずる所の国をよう治めませんでした。髭を拳し八つ分ほど伸ばしながら、泣いてばかりでした。其の泣く状態は、青山が泣き枯れて枯山の如なり、河海は悉く泣き乾いてしまった。是を以って惡神の音は、あたかも、狹蝿の如な音で滿つるようで、萬物の禍が一度に發生しました。
そこで、伊邪那岐大御神は、速須佐之男命に詔りされました。「汝は、何の理由があって、依頼された国を治めないで、泣いてばかりいるのだ」それに、答えて云われるには、「僕は妣(ハハ)の國の根之堅州國へ罷りたくて、哭いています」それを聞いて、伊邪那岐大御神は、大へん怒って、「然らば、汝は此の国に住むべからず」と云われました。乃(スナ)わち、カムヤラニヤラヒされました。其の伊邪那岐大神は、坐淡海の多賀に坐ます也。
〔カムヤラニヤラヒ---神の世界から駆逐された〕 〔妣は 死んだ母〕

此の部分、少し訳が怪しいですね。スサノオは、海原を治めるように命じられたのに、治めないで泣いてばかりいました。理由を聞くと、母の住む根之堅州國へ行きたいとのことでした。イザナギはそれを聞いて、大層立腹しスサノオに出て行くように云って、自分も淡海の多賀に行ってしまいました。大筋は、このようなところだと思います。
スサノオに出て行くように命令したのに、なぜ、スサノオが淡海の多賀に行ったのか、ここも誰が書いてあったことを抜いたのでしょう。根之堅州國の説明があったのでは?

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