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2005.05.08

古事記を読む  根の国訪問  その2

No75
故隨詔命而。參到須佐之男命之御所者。其女須勢理毘賣出見。爲目合而相婚。
還入。白其父言。甚麗神來。爾其大神出見而告。此者謂之葦原色許男。即喚入而。
令寢其蛇室。於是其妻須勢理毘賣命以蛇比禮【二字以音】授其夫云。其蛇將咋。以此比禮三擧打撥。
故如教者。蛇自靜故。平寢出之。亦來日夜者。入呉公與蜂室。亦授呉公蜂之比禮。教如先故。平出之。亦鳴鏑射入大野之中。令採其矢。故人其野時。即以火迴燒其野。於是不知所出之間。鼠來云。内者富良富良【此四字以音】外者須夫須夫【此四字以音巳】如此言故。蹈其處者。落隱入之間。火者燒過。爾其鼠咋持其鳴鏑。出來而奉也。其矢羽者。其鼠子等皆喫也。
翻訳
故、隨命(ミコト)の詔(ノリ)たまえる隨(ママ)に、須佐之男命の御所(オントコロ)に參り到(イ)たると、其の女(ムスメ)の須勢理毘賣(スセリヒメ)が出でて見えて、目を合わして、相婚して還(カエ)り入りました。其の父に白(モ)うして言うには、「甚だ麗わしい神が來ました 」と。そこで、其の大神は出でて見て、告(ノ)りたまいました。
「此は葦原色許男と謂うのだ」と言って、すぐに喚(ヨ)び入れて、其の蛇の室(ヘヤ)に寢るように命じました。そこで、其の妻の須勢理毘賣命は、蛇の比禮(ヒレ) 以って、其の夫に授(サズ)けて云いまた。「其の蛇が將に咋(ク)おうとすれば、此の比禮を以って三回擧(アゲ)て打ち撥(ハナ)ちなさい」と。
そして、教への如くすれば、蛇は自から靜かになる。平(ヤス)く寢て出でていくでしょう。亦、來る次の日の夜には、呉公(ムカデ)と蜂を室に入れたときに、又呉公蜂の比禮を授け、先の如く教えました。すると、平く出ていきました。亦、鳴鏑を大野之中へ射入りて、令採其の矢を採って来るように命令しました。そこで、其の野に入った時、すぐに、火を以って其の野を迴り燒きました。そこで、出る所を知らないでいると、鼠が來て云いました。
「内は富良富良(フラフラ)  外は須夫須夫(スフスフ)」此のように言いまして、蹈其の處を蹈(フ)むと、落ちて隱れ入る間に、火は燒け過ぎてしまいました。そこで、其の鼠は其の鳴鏑を持って咋って、出て來て奉まつりました。其の矢の羽は、其の鼠の子等が皆で喫ってしまいました。

一目ぼれで、目を合わせただけではないことが判ります。そして、父の須佐之男命に事後報告をしたら、「此は葦原色許男と謂うのだ」と言いましたから、須佐之男命は大国主命を知っていたことになります。大国主命の母が、刺国大神の女で刺国若比売と知っていて(No64にて掲載)、結婚に反対して、大国主命を殺そうとしたのでしょうか。
布切れを振ったり、まじないを唱えると危機を脱することができたことになりますが、
この術は、須勢理毘賣がもっていたことになります。須勢理毘賣は淀江町(旧高麗村)の唐王神社に祀られています。これで、此処が根の堅州国であることが、確定しました。

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