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2005.05.01

古事記を読む  大国主命 -稲羽の素兎

No70
有名な白ウサギの神話です。原文と訳文です。

故此大國主神之兄弟八十神坐。然皆國者避於大國主神。所以避者。
其八十神各有下欲婚稻羽之八上比賣之心共行稻羽時。於大穴牟遲神負袋(衣の
部分が巾)。爲從者率往。於是到氣多之前時。裸菟伏也。爾八十神謂其菟云。
汝將爲者。浴此海鹽。當風吹而。伏高山尾上。故其菟從八十神之教而伏。
爾其鹽隨乾。其身皮悉風見吹拆。故痛苦泣伏者。最後之來大穴牟遲神見其菟。
言何由汝泣伏。菟答言。僕在淤岐嶋。雖欲度此地。無度因。故欺海和迩
【此二字以音。下效此】言。吾與汝竸。欲計族之多少。故汝者隨其族在悉率來。
自此嶋至于氣多前皆列伏度。爾吾蹈其上。走乍讀度。於是知與吾族孰多。如此
言者。見欺而列伏之時。吾蹈其上讀度來。今將下地時。吾云。汝者我見欺。言竟。
服。因此泣患者。先行八十神之命以。誨告浴海鹽當風伏。故爲如教者。我身悉
傷。於是大穴牟遲神教告其菟。今急往此水門。以水洗汝身。即取其水門之蒲
黄。敷散而。輾轉其上者。汝身如本膚必差。故爲如教其身如本也。此稻羽之素
菟者也。於今者謂菟神也。故其菟白大穴牟遲神。此八十神者必不得八上比
賣。雖負袋(衣の部分が巾)汝命獲之。

さて、此の大國主神の兄弟は八十神坐(イ)ます。然(シカ)し皆國は大國主神から避けました。その避けた理由は、其の八十神は各人 欲婚稻羽の八上比賣と結婚したい心が有って、稻羽にいった時、大穴牟遲神に袋を背負わせ、従者として率(ヒキ)いて往(イ)きました。そして、氣多の前(サキ)に到達した時、裸の菟(ウサギ)が伏せていました。そこで、八十神其の菟に云いました。「汝は將(マサ)にしなさい、此の海の鹽を浴びて、當風吹いている風に當って、高い山の尾の上に伏せていなさい」と。そこで、其の菟は八十神の教えに從って伏せました。
その内に、其の鹽が乾いてくると、其の身(カラダ)の皮の悉くが風に吹かれて拆(サケ)ました。そして、痛み苦しんで泣きながら伏っていまいすと、最後に來た大穴牟遲神が其の菟を見て、「何由(ナニユエ)に汝は泣いて伏せているのか」と言いました。菟が答えて言いますのに、「僕は在淤岐嶋に在(イ)まして、此の地に渡りたいと欲しましたが、渡る方法が無い」

少し長いので、続きは次回です。
この神話の部分は、日本書紀にはありません。何故無いと思われますか?
このようなことを考えながら、もう一度読み返していただければと思います。古事記の作者は、命を掛けて伝えたいことを書きました。この文章のどこを伝えたかったのでしょう。

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