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2005.05.07

古事記を読む  根の国訪問

No74
長いので、区切りながら読んでみます。
於是八十神見。且欺率入山而。切伏大樹。茹矢打立其木。令入其中即。
打離其冰目矢而。拷殺也。爾亦其御祖哭乍求者。得見即。拆其木而取出
活。告其子言。汝者有此間者。遂爲八十神所滅。
乃違遣於木國之大屋毘古神之御所。爾八十神覓追臻而。矢刺乞時。自
木俣漏逃而云。可參向須佐能男命所坐之根堅州國。必其大神議也。
 翻訳
是に於いて、八十神見て、且(カ)つ、欺(アザム)いて山に率入れて、大樹を切り
伏せて、茹矢を其の木に打ち立て、其の中に入るように命令するやすぐに、
其の氷目矢(ヒメヤ)を打ち離って、拷(ウ)ち殺しました。爾(ココ)に亦、其の御祖
(ミオヤ)は哭(ナキ)乍ら、求めれば、見得てすなわち、其の木を拆(オ)って、取り出
して活きかえらせて、其の子に告げて言いますには、「汝は此間(ココニ)に有れば、
遂に八十神の爲に滅ぼされる所となるでしょう」と言いました。
乃(スナワ)ち、木國の大屋毘古神の御所に違えて遣(ヤ)りました。すると、八十神は
追い求めて至って、矢を刺して乞(コ)う時、木の俣()マタ自(ヨリ)漏れて逃がして、
云いました。「須佐能男命の坐(イマ)す所の根堅州國へ參り向う可(ベ)し。必らず 
其の大神が議(ハカ)り也」と。
意味の判らない言葉・部分
① 茹矢 茹は読み方は、ジョ くらう、ゆでる 意味はやわらかい。岩波文庫では、   
茹矢で〔ひめや〕と読ませています。
     ひめ矢は、木を割るときにつかうクサビとあります。
     「茹矢を其の木に打ち立て」とありますが、クサビを打ち込んでも、その中に人は入れませんから、茹矢はクサビではなさそうです。
      氷目矢は〔ヒメヤ〕と読めます。打ち離って、殺したとありますから、
     ヒメを辞書で引きますと、すずめ目の小鳥とありますから、小鳥を捕るための籠のようなもので、鳥が入ると自動的に矢がでるような仕掛けでしょうか。
② 違えて すれ違うの意味でしょうか。八十神に会わないように。
③ 木國之大屋毘古神 が問題のところだと思います。岩波文庫の訳本では、木國は、和歌山県の紀伊の国となっています。これまで、古事記を訳してきましたが、すべて、出雲、伯耆、因幡あたりのことになっています。和歌山は遠すぎます。
近くで木の字が付くところでは、三木市があります。三木は御木ではなかったでしょうか? 三木市には、〔御坂神社〕があります。三坂社を含めると、八社あり、祭神は、神社によって、いろいろで、葦原志挙乎命・大巳貴命とあったり、播磨風土記には大物主葦原志許男神の名が見えます。

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