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2005.05.23

魏志倭人伝を読む   兵用矛、楯、木弓

No33
原文
兵用矛、楯、木弓。木弓短下長上、竹箭或鐵鏃或骨鏃。所有無與 タン(人偏に膽の右側)耳、朱崖同。
翻訳
兵器は、矛、楯、木弓を用いる。木弓は下が短く、上が長い。竹ヤリ或は鐵鏃、或骨鏃である。(その他産物風俗の) 有無は、 タン耳、朱崖と同じである。

私の考えたこと
① 兵器がおよそ、貧弱である。魏志倭人伝に後に、国が乱れたとありますが、このような武器で乱れるほどの戦乱にはならないと思います。范曄(398-445)が著した中国史の後漢書には、乱れたではなく、「倭国大乱」と書いています。
遠い海の彼方の倭国が、互いに争っていると、大国である中国の歴史書にどうして、書く必要があるでしょうか? 中国では、皇帝に逆らった戦争に「大」の字をつけたそうです。「倭国大乱」もそのように見ますと、中国と倭国との戦争であったことが判ります。ただ、このような兵器であれば、一ヶ月もすれば決着が付いたはずですが、付かなかったから、倭人伝で記録されたことになります。
② 「所有無與 タン耳、朱崖同」の部分は、短いですが、重要な部分だと思います。
  倭と 耳、朱崖は、その他の部分は、同じだと書いています。省略して有りますが、陳寿は、詳しく知っていたことになります。
タン耳(たんじ)は郡の名で、現在の広東省 県の西北になります。朱崖(しゅがい)も郡の名で、今の広東省瓊山県の東南になります。両方の郡は、海南島にあります。
海南島は、141年に前漢によって、攻略されたことが記されています。こんな島がどうして大切であったか。それは、絹を作っていたからだと思われます。その住民と倭の国が同じ風俗だと書いています。同じ民族であると言い換えても良いと思います。
③ 想像を膨らませますと、 海南島の人たちは、苗族の人ではないかと思います。中国から追われた雲南の人たちの一部が、ここに住み一部は日本に来たかもしれませんが、安住の島から出る理由がありませんから、雲南の人は、直接、日本へやってきたのではと想像しています。

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