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2005.07.02

古事記を読む  天若日子死亡

No105
原文
爾其矢自雉胸通而。逆射上。逮坐天安河之河原、天照大御神、高木神之御所
是高木神者。高御産巣日神之別名。故高木神取其矢見者。血箸其矢羽。於是
高木神告之此矢者所賜天若日子之矢即示諸神等詔者。或天若日子不誤命。爲
射惡神之矢之至者。不中天若日子。或有邪心者。天若日子於此矢麻賀禮
【此三字以音】云而。取其矢自其矢穴衝返下者。中天若日子。寢胡床之高胸
坂。以死
訳文
ここに、其の矢、雉の胸自(ヨリ) 通っ而(テ)、逆さまに射(イ)上(アガ)って、天
の安河の河原に坐(マ)す天照大御神と高木神の御所に逮(イタ)りました。
是の高木神は、高御産巣日神の別名です。そこで高木神は其の矢を取って
見ると、其の矢の羽に血が箸(ツイ)ていた。
是に於いて高木神は、「此の矢は、天若日子に賜(タマ)へし所の矢だ」と告げられ
て、即に、矢を諸神等に示され、詔(ミコトノリ)されて「或(モ)し、天若日子が命
(ミコトノリ)を誤(アヤ)まらず、惡い神を射る矢が至り爲(ナ)せば、天若日子に中
(アタ)らないだろう。或し邪心が有るならば、天若日子に於いて、此の矢は
麻賀禮(マガレ)」と言って、取其の矢を取って其の矢の穴自(ヨリ)衝き返えし下
すと、胡床の高胸坂に寝ていた天若日子は、それで以って死にました。

検討します
①「是の高木神は、高御産巣日神の別名」どうして、急に、取って付けたように、
この文があるのでしょう。この前に、高木神の神のことを書いた部分があったの
でしょう。古事記を書き直した人が居るように思えます。

①「是の高木神は、高御産巣日神の別名」どうして、急に、取って付けたように、
この文があるのでしょう。この前に、高木神の神のことを書いた部分があったの
でしょう。古事記を書き直した人が居るように思えます。
②麻賀禮は、その後ろに【此三字以音】とありますから、読みは「マガレ」です。
訳本では、漢字の「禍」と書いてあります。「禍」の漢字は、左は祭壇を表す「示」で、左の部分は、浅い丸い穴を表す。意味は神の祟りを受けて思いがけないおとし穴にはまることと辞書にありますが、古事記に「麻賀禮」があったから、この言葉を禍に当てはめ、「禍」を慣習てきに、「まがれ」と読むようになったのではと思います。
麻賀禮という言葉はあったのでしょう。すなわち、神に逆らって罰を受けることを麻賀禮と日本では表現していたが、古事記を書くときには、その漢字がなかったのでしょう。
③胡床は訳本では、朝寝ている床とあります。「字通」に、「胡牀コショウ 」の熟語が掲載されていて、意味は背にもたれのある折り畳み式の椅子とあります。 牀は、床の意味だそうです。これですと、朝でなくてもいいし、寝ていなくても良いことになります。
④高胸坂は、訳本では、「胸」となっています。三字で書かれているのに、胸だけでは、少しさびしいです。というものの、判りません。

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