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2005.07.22

古事記を読む  事代主神の服従

No111
是以此二神降到出雲國伊那佐之小濱而【伊那佐三字以音】拔十掬劍。逆刺立千浪穗趺坐其劍前。問其大國主神言。天照大御神、高木神之命以。問使之。汝之宇志波祁流【此五字以音】葦原中國者。我御子之所知國。言依賜。故汝心奈何。
爾答白之。僕者不得白。我子八重言代主神。是可白。然爲鳥遊、取魚而。往御大之前。未還來。故爾遣天鳥船神。徴來八重事代主神而。問賜之時。語其父大神言。恐之。此國者立奉天神之御子。即蹈傾其船而。天逆手矣。於青柴垣打成而隱也【訓柴云布斯】
翻訳
是れ以って、此の二神は、降到出雲國の伊那佐の小濱に降り到って、十掬劍を拔いて、逆に、打ち寄せる浪の穗に刺して立て、其の劍の前に(アグ)み坐(マ)して、其大國主神に問い言いました。「天照大御神と高木神の命(ミコトを)(モ)って、問うように使わせました。汝の宇志波祁流(ウシハクル)葦原中國は、我が御子の知らす所の國ですと言って依り賜まわれます。汝の心は奈何(イカニ)」
爾に答えて白(モ)うされて、「僕はよう白(モ)うしません。我の子の八重言代主神が、是に白うすのがよいでしょう。しかし、鳥と遊び、取魚を取りに御大(ミホ)の前(サキ)に往(イ)つて、未だ還って來ません」といいました。そこで、天鳥船神を遣って、八重事代主神を徴(メ)して來て、問い賜いし時、其の父の大神に語って言いました。「恐之、此の國は天神の御子に立奉つります」と言って、即に、其の船を蹈(フ)み傾けて、天の逆手(サカテ)を青柴垣に打ち成して隱れてしまいました。
① 天照大御神、高木神之命以。問使之。この部分の「命」は岩波の翻訳書ではミコトと読ませていますが、命令のことのようです。No101においても、「天照大御神之命以」とあります。天照大御神は高天原にいなくて、他のところから命令したのではないでしょうか?
② 逆刺立千浪穗趺坐其劍前とは、劍の先を砂に突き刺したのではなく、握るところを突き刺したのでしょうか? これでは、あまり脅かされた感じがしません。談判のときの儀式のようなものだったのでしょうか? 日本書紀では、刃先の上に座ったとあります。
③ 宇志波祁流が判りません。葦原中國を修飾する言葉でしょうが。
④ 即蹈傾其船而とあります。蹴ったぐらいで傾くぐらいですから、ボートぐらいのものでしょう。
⑤ 「青柴垣打成而隱也」が判りません。青柴垣とは、何でしょう。柴で作った垣であれば、青くありません。青い部分の残っている柴垣としましょうか? その垣を「打成」とは叩いて壊したということでしょうか? 又、「隱也」とは居なくなってしまったということでしょうか? そんなことで赦して貰えるのでしょうか? 死んでしまったということでしょうか?

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