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2005.07.20

古事記を読む  建御雷神

No110
原文
於是天照大御神詔之。亦遣曷神者吉。爾思金神及諸神白之。坐天安河河上之天石屋。名伊都之尾羽張神。是可遣【伊都二字以音】若亦非此神者。其神之子。建御雷之男神。此應遣。且其天尾羽張神者。逆塞上天安河之水而。塞道居故。他神不得行。故別遣天迦久神可問。故爾使天迦久神。問天尾羽張神之時。答白。恐之。仕奉。然於此道者。僕子建御雷神可遣。乃貢進。爾天鳥船神副建御雷神而遣。
訳文
 ここに天照大御神は詔りたまわれて「亦、曷(イズ)れの神を遣(ツ)かわせば吉(ヨイ)だろうか」
と。爾に、思金神及び諸の神が白(モウ)されて「天の安河の河上の天の石屋に坐す、名は伊都之尾羽張神(イツノオハバリノカミ)、是を可遣(ツ)かわす可し。もし、この神がだめであるならば、其の神の子である建御雷之男神(タケミカヅチノカミ)、此れを應えて遣わそう。また、其の天尾羽張神(アメノオハバリノカミ)は、天の安河の水を逆に塞ぎ上げて、水を塞いで居るので、他の神が行くことが出来ない。故に、別つに天迦久神(アメノカクノカミ)遣わして問うわしてみよう」
そこで、天迦久神を使いに出して、天尾羽張神に質問させたら、答えて白(モウ)しました。「これは、恐れおおいことです。仕え奉りましょう。然し此の道に於いては、僕(ワ)が子の建御雷神を遣わしましょう。乃(スナ)わち、貢(タ)てまつります。爾に、天鳥船神を副えて建御雷神を遣わしました」
① No24をみてください。迦具士神を産んだために、イザナミが死に、怒ったイザナギが迦具士神を切ったときに使った刀の名前が、伊都之尾羽張(天之尾羽張)です。そして、そのときに生まれた神のうちの一人が、建御雷之男神です。天尾羽張は刀の名前でもあり、建御雷之男神の親でもあります。よく理解できません。
② No55 の天の岩戸にアマテラスが避難したときに、天の安河原に神々が集まって、相談して、天の安河の河上の天の石屋から天堅石を取ってくる話があります。ここに書かれている同じ、天の安河だと思われます。伊都之尾羽張神は刀の名前ですから、刀に関係があるのかと思えば、違うようです。天堅石は天の金山の鐵を取るために必要でした。その鉄で、鏡を作ったのですが、今回は、刀をつくっていたのでしょうか? 建御雷之男神は、その息子ですから、素晴らしい刀を作る人であったのかも知れません。
③ 天鳥船神が家来として同伴します。なにかの役に立つはずです。この神は、イザナミとイザナギが、国生みのときに、生んだ神の一人です。No20に出ています。別名、鳥之石楠船神です。 字句のまま、解釈すると、石と楠で出来た船で、舳先に鳥の飾りでもあるのでしょう。この神は、ヒルゼン高原のどこかの神社で祭られていたので、神話に取り込んだと思うのですが、見つかりません。それどころか、全国的に見ても少ないです。千葉県神埼町神崎に神崎神社があり、この神社の祭神です。このあたりから、調べるとなにかわかるかもしれません。 先導役でしょうか?

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