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2005.09.16

古事記を読む  天孫の誕生

No136
原文
爾天照大御神、高木神之命以。詔太子正勝吾勝勝速日天忍穗耳命。今平訖葦原中國之白。
故隨言依賜。降坐而知看。爾其太子正勝吾勝勝速日天忍穗耳命答白。僕者將降裝束之間。
子生出。名天迩岐志國迩岐志【自迩至志以音】天津日高日子番能迩迩藝命。此子應降也。
此御子者御合高木神之女。萬幡豐秋津師比賣命。生子。天火明命。次日子番能迩迩藝命
【二柱】也。是以隨白之。科詔日子番能迩迩藝命。此豐葦原水穗國者。汝將知國。言依賜。
故隨命以可天降。
翻訳
ここに天照大御神、高木神の命以って、太子正勝吾勝勝速日天忍穗耳命(ヒツギノミコ マサカツアカツ カチハヤヒ アメノホシホミミノミコト)に詔り賜れた。「今、葦原中国を平(コトム)け訖(ヲ)へぬと白(モウ)せり。故(カレ)、言依(コトヨ)さしたまひし随(マニマ)に、降りまして知らせ。」とのりたまひき。ここにその太子正勝吾勝勝速日天忍穂耳命、答へ白したまひしく、「僕は降らむ装束しつる間に、子生れ出でつ。名は天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命(アメニギシクニニギシ アマツヒコヒコホノ ニニギノミコト)ぞ。この子を降すべし。」とまをしたまひき。此の御子は、高木神の女(ムスメ)、万幡豊秋津師比売(ヨロズハタトヨアキツシヒメノ)命に御合(ミアイ)して、生みませる子、天火明命(アメノホアカリノミコト)。次に日子番能邇邇芸命なり。是(ここ)を以ちて白したまひし隨に、日子番能邇邇芸命に詔科(ミコトオホ)せて、「此の豊葦原水穂国は、汝(イマシ)知らさむ国ぞと言依さし賜ふ。故、命の隨に天降るべし。」とのりたまひき。

①「天照大御神、高木神の命以って、」という表現は、天照大御神が直接命令しないで、言い渡したことになるでしょうか? 天照大御神は高天原には居られなかったのではないでしょうか?
②どうして、このように名前が長いのでしょうか? 天忍穗耳命が呼び名で、前の部分は、説明でしょうか? 太子は「日嗣の御子」です。「後継者である正しく勝ち吾れにも勝ち勝ちぬいて太陽より速い天忍穂耳命」と書かれた字句を使って並べてみました。どうやら、素晴らしいことを三つの表現を並べて強調したのでしょうか? 後継者であるなにごとにも勝る天忍穂耳命に言われました。「葦原中国は平定された報告がありました。以前から命令していたように、降りて知らしめなさい」
③天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命は、一層長くなりました。天忍穂耳命よりもっと、素晴らしいことを言いたかったのでしょうか? お手上げです。邇邇芸命(ニニギノミコト)という名前にします。
④天忍穂耳命の子供は、長男の天火明命と次男の日子番能邇邇芸命が生まれたことになります。そして、次男の邇邇芸命が、天下り、豊葦原水穂国を治めるように命令されます。

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