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2005.10.02

古事記を読む  木花の佐久夜毘売

No141
原文
 於是天津日高日子番能迩迩藝能命於笠紗御前遇麗美人。爾問誰女。答白之。大山津見神之女。名神阿多都比賣【此神名以音】亦名謂木花之佐久夜毘賣【此五字以音】又問有汝之兄弟乎。答白我姉石長比賣在也。爾詔。吾欲目合汝奈何。答白僕不得白。僕父大山津見神將白。故乞遣其父大山津見神之時。大歡喜而。副其姉石長比賣。令持百取机代之物奉出。故爾其姉者因甚凶醜。見畏而返送。唯留其弟木花之佐久夜毘賣以。一宿爲婚。

翻訳
 ここに於て、天津日高日子番能迩迩藝能命(ニニギの命)は、笠のように見える砂浜の岬で麗美人に遇いました。そこで「誰の娘か」と問いますと、答えて申すには、「大山津見神の娘。名は神阿多都比賣、亦の名は木花之佐久夜毘賣」と申しました。又「汝の兄弟は有るか」と問いますと、「我が姉、石長比賣が在り也」と答え申しました。ここに詔りたまわれて、「吾は目合うことを欲するが、汝は奈何に」と。「僕は申すことはできません。僕の父の大山津見神が將に白うすでしょう」と答え申しました。故、その父大山津見神に乞い遣わした時、大いに歡喜して、其の姉の石長比賣を副えて、百取机代之物を持つように命じて、奉てまつり出しました。
しかし、その姉は甚だ凶醜(醜い)ので、見畏仕込みて送り返しました。唯その弟木花之佐久夜毘賣を留めおいて、一宿結婚されました。

考えたこと
① 久しぶりに、意味が判る文章に出くわしました。
② 天津日高日子番能迩迩藝能命の天津は血筋を述べています。 次の日高は出身の地名と思うのですが、伯耆の国に見つかりません。日子は男子であることを現す、彦でしょうか?次の番能がわかりません。その内に閃くかもしれませんから、このままにしておきます。
③ 神阿多都比賣には、「神」が付いていますから、ユダヤ出身であることを伝えたかったのでしょう。
④ 『古事記』では大山津見神、『日本書紀』では国津神の大山祗神(おおやまつみのかみ)と記されています。大山津見神は誰でも読むことが出来ますが、大山祗神では読むことができません。日本書紀は古事記を見てではなく、古事記を書き換えようとしたことが、このような事からでも推察できます。
⑤ 百取机代之物がよく判りませんが、生活に必要なものを用意したのでしょう。
⑥ 木花之佐久夜毘賣という別名がどうして必要であったか???

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