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2005.10.17

古事記を読む  海幸彦と山幸彦

No144
原文
故火照命者爲海佐知毘古【此四字以音。下效此】而。取鰭廣物。鰭狹物。火遠理命者。爲山佐知毘古而。取毛麁物。毛柔物。爾火遠理命謂其兄火照命。各相易佐知欲用。三度雖乞不許。然遂纔得相易。爾火遠理命以海佐知釣魚。都不得魚。亦其鉤失海。
於是其兄火照命乞鉤曰。山佐知母。己之佐知佐知。海佐知母已之佐知佐知。今各謂返佐知之時【佐知二字以音】其弟火遠理命答曰。汝鉤者。釣魚不得一魚。遂失海。然其兄強乞徴。故其弟破御佩之十拳劍。作五百鉤。雖償不取。亦作一千鉤。雖償不受。云猶欲。得其正本鉤。
翻訳
火照命(ホデリノミコト)は海佐知毘古(ウミノサチヒコ)として、鰭(ハタ)の廣物を取り、鰭の狹物を取り、火遠理命(ホオリノミコト)は、山佐知毘古(ヤマノサチヒコ)として、毛の麁物(アラモノ)、毛の柔物(ニコモリノ)を取られました。ここに、火遠理命、その兄の火照命に、「各佐知(サチ)を相い易(カ)えて、用いることを欲する」と謂いて、三度乞いて雖えども許しませんでした。然し、遂に纔(ワズ)かに、相易えることとなりました。ここに、火遠理命は以海サチ用の針で魚を釣りましたが、全く、魚を得ることはできなくて、釣針を海で失いました。
そこで兄の火照命は鉤を乞うて言いました、「山サチも。己之サチサチ。海サチも。已之サチサチ。今は各サチを返そう」と謂う時に、其の弟の火遠理命は答えて言われるには、「汝の鉤は、魚を釣ろうとして一匹の魚も得ずで、。遂に海に失った」と言われた。然し、其の兄は強く戻すように攻めた。そこで、弟は御佩の十拳劍を破りて、五百の鉤を作って、償いたいと雖えども、取らなかった。亦一千の鉤を作って、。償ぐなうと雖えども受けとらなかった。「猶其の正本(モト)の鉤を得たい」と言いました。
考えたこと 
① どうして、お互いの道具を取り替えなければならないのか判りません。佐知(サチ)を相い易(カ)えて、用いることを欲するとありますから、お互いの幸を交換するのであれば、判りますが、道具を変えたからといって、上手く取れるわけがありません。弟の火遠理命は、兄のものがほしがったということでしょうか?
② ②「山サチも。己之サチサチ。海サチも。已之サチサチ。今は各サチを返そう」の部分が意味不明。

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