地名を考える (10) page 56
ヒルゼンには道目木と云う珍しい地名がある。地図を歩いて居る内に、東南隣の富村を流れる、旭川の支流が目木川だった。
九州の阿蘇盆地にも、宮や神のつく地名と共に道目木がある。更に伊都国九州説の糸島にも福浦や神のつく地名と一緒に道目木がある。偶然と云えるだろうか。
ヒルゼンの近くに耳スエ山がある。耳が地名につくことも珍しいが、大和三山の一つは耳成山であり、福と神に縁のある地方には耳川等が各所に見つかるだろう。
耳は古事記の神代の神々の名によく使われているからこれも無縁ではなさそうだ。
ヒルゼンには白髪の地名や毛無山があるがこれも福や神の地名と各地で同居している。
要するに一つ一つの地名を取り上げるのではなくて、パターンとして考えれば集団で、計画的に渡来したことがはっきりしてくる。
これこそ古代史を解く一つの手段と考えたいのである。古墳以上に色々のことを教えてくれるから大切にすべきである。
管理者からの一言---ヒルゼンの道目木---旭川の支流の目木川---糸島の道目木
この3つは、地図で発見されました。今でしたら、「目木」をキーワードにWEBで検索したら出ると思います。しかし、この文章を書かれました田村誠一氏は、その方法は、ご存じなかったと思います。ひたすら、毎日、地図ばかり眺めておられたはずです。
私が、地名に興味を持ったのは、同じ同好会のメンバーに、辻保治氏が居られたからです。
この方も、いつ訪問してもルーペ片手に地図を眺めておられました。
例えば、「イカルガ」と云う地名が、全国にいっぱいあります。有名なところでは奈良の
「斑鳩」ですが、ここの場所がどのような所にあるか、すぐに略図をかかれます。ここは、奈良盆地のすべての川が集まるところです。全国どこのイカルガでも、略図を書かれます。
川が集まった所は、「河合」とか「落合」という名前が付いていますが、「イカルガ」は、その周りの等高線が狭くなっていたりするところが多く、氾濫したであろう所に名付けられているように思われます。このように地図を眺めることによって、辻保治氏の研究発表がなされました。「大和・いかるが考」
http://homepage2.nifty.com/mino-sigaku/page259.html です。
この研究発表は、出発点のような言葉で最期を結んでおられます。その後、発展させることなく亡くなられました。
その後、使っておられました膨大な全国の50000分の1の地図を頂戴しました。たまには、眺めますが、辻氏や田村誠一氏のような訳にはいきません。それでも、普通の人とは、違います。
車で走っていますと、どんどん、地名が目に入り、頭にインプットされます。された地名が、3年後にでてくることなどはザラです。
田村氏は明治生まれの方です。遠慮がちに「古代史を解く一つの手段と考えたいのである」と書いておられますが、考古学と同じ位置においても良いと思います。


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