http://www2a.biglobe.ne.jp/~marusan/phhatahaijisojya2.html に掲載されている
総社市教育委員会の看板の文章。 (心礎の写真あり)
岡山県指定重要文化財 秦廃寺(秦原廃寺) 昭和34年3月27日指定
古代、日本に伝来された仏教は、聖徳太子の出現によりその興隆期を迎え、大化の改新を経て、聖武期にその最盛期を迎えた奈良仏教へと発展していきます。
この秦廃寺は、現在不動の心礎及び礎石は各一をとどめるにすぎませんが、出土する瓦等から、飛鳥時代に創建された岡山県内最古の寺院跡とされています。
当時の寺域、伽藍配置等については明確ではありませんが、寺域は、東西一町、南北一町又は一町半と想定されます。
また、伽藍配置については、寺域の南限、かって柱根一を出土した付近に南門、その北東の塔心礎の位置するところに塔、その西側に金堂、それらの北側に講堂跡が存在したものと考えられます。
ここから出土する軒丸瓦は、二種類が確認されていて、その一種類が、岡山県内で最古の飛鳥様式の八葉単弁の蓮華文の瓦で、もう一種類は、吉備式と呼ばれるものであります。
昭和57年3月 総社市教育委員会
『吉備の古代寺院』の秦原廃寺の部分を読むことが出来ます。
http://books.google.co.jp/books?id=WRZzg7glaBUC&pg=PT102&lpg=PT102&dq=%E7%A7%A6%E5%8E%9F%E5%BB%83%E5%AF%BA&source=web&ots=6iqqNCRcMQ&sig=VuOHr9UgynjVRLz0DaarGbhoyfQ&hl=ja&sa=X&oi=book_result&resnum=5&ct=result
廃寺の場所は、総社市秦です。総社の西に位置する。少し、詳しい地図で眺めて頂きますと、凄い所に造られています。高梁川の右岸(西岸)で標高20~24mぐらいの山と川に挟まれた所にあります。地名としては、秦の南北に、上秦、秦下、南秦、中村、橋本、山の麓には、天神谷、山根があります。山根のところに180mほどの「城山」がありますから、総社の方から西へやってきたときに、「城山」が目印になり、橋本は、ずっと後になってできた集落ですが、古くは、ここに橋があったのではないでしょうか?
行ったことが地図ありませんので、このように地図で判断しますと、麓にそって、上秦から秦下に曲がった道路があります。これが古代からあった道路と思われます。他はすべて、真っ直ぐの道ですから、新しい道と思われます。
川から麓までは、600メートルほどですから、寺が建てられた時は、もっと、川が寺の傍を流れていたと思われます。
凄い所と書きましたのは、どうして、川が氾濫すれば流されるような危険な所に建てたかです。危険を冒してでも、重要な地点であったことになります。
『吉備の古代寺院』には、寺跡の周囲の関連しそうな古墳を挙げておられます。
南南西約1キロの山頂部に石棺内に須恵器を納めた5世紀中葉の秦金子古墳一号墳。
南西約1.5キロに波形石製家形石棺を納めた6世紀末の金子石塔塚古墳。
南西約2.5キロの竜山石製刳抜式横口式石槨の長迫二号方墳などがあります。
外に、南西約4.5キロに6世紀末~8世紀の板井砂奥遺跡があり、これは、大製鉄遺跡群であるそうです。
この遺跡の西側を南下して下道郡の中心地、箭田大塚古墳や箭田廃寺のある山陽道に出ることになります。
所在地の地名「秦」、和名抄の「秦原郷」からやはり秦氏が挙げられる。発掘調査では直接の関わりを示すものは見つかってはいないが、河原の文様は山背の秦氏との関わりを想像させるものがある。また、鉄生産も古くから秦氏などが関わると言われているのと板井砂奥遺跡も秦氏が関わっている可能性が高いのではと書いてあります。
廃寺の北700mに姫社神社があります。姫社神社は製鉄と関係するとかんがえられ、このこともこの地域が製鉄と関係があることを示していると書いておられます。
『吉備の古代寺院』では、出土した瓦について、詳しい考察が行われています。
①7世紀前半の素弁八葉蓮華文軒丸瓦が最も古い。類例は山背広隆寺、摂津市天王寺。
② 同時期の他に類例のない素弁八葉蓮華文軒丸瓦も出土している。
③7世紀後半に吉備式重弁八葉蓮華文軒丸瓦を使って伽藍を整備したようである。
このようにまだまだ、考察しておられます。
その他、押出仏のことも書いておられます。 上に記しました所で読むことが出来ると思います。
今度は、私の考えを書きます。私は知らないことの方が多いのです。京都のことを知りたいのですが、ここはややこしそうですので、手を付けていません。京都に太秦という所があります。ここは、絹の中心地ではと思っていただけです。太秦は、秦氏と関係があると思っていましたら、『吉備の古代寺院』では、鉄と関係があると書いておられます。
何分プロの方ですから、ここに書いてあることの方が正しいのだと思います。
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