烏ヶ山、烏ヶ岳、護摩壇山 (3)
高野・竜神スカイラインバスを、竜神温泉で田辺行のバスに乗りかえた。バスは宮代、福井を過ぎて、日高川から離れて、虎ヶ峰の峠を越えた。
バスの窓から突然護摩壇山が、これも三角形のいただきをのぞかせたのである。烏ヶ山と全く同じ道しるべの役をしてくれたのである。
日高川に沿って海岸に出られる。海岸の地名は御坊と〔御〕の字がつく。古事記にでてくる神々には、縁のある地名が組合わせてある。
この中に日高の文字が含まれるのは、この日高の国の出身だったのである。
日高川に沿って海岸に出るコースは長い。川すじが長いことは、流れが緩やかで、川原があり、古代の道だった。
しかし、バスは近道をして、虎ヶ峰と、古代人が天孫族が、採用した動物の名の峠を越えた。
神武天皇も日高川を遡れば、道を間違う筈がなかったのに、田辺の神子浜(現存)と港でない所から進軍したことになる。ここからはいやでも山脈を越える必要があった。
田村誠一著 第七話 崇神天皇の妹だった卑弥呼 57ージ
私から一言---田村誠一氏が、高野・竜神スカイラインバスに乗られて、心を浮き浮きさせながら、車窓を眺めておられる姿が想像できます。
バスに乗って遊びに行かれましたら、居眠り等して居れないことが分かります。私も昔はバスに乗りますと、車酔いするために、薬を飲みます。そのために、直ぐに眠り、到着したら見学して、又眠るという旅を繰り返しました。 どのような旅の思い出が残るかと云いますと、起きている時だけの点の連続の旅です。
最近は、何処の地名も気になります。最近の地名は、ローマ字で書いてくれますから、交差点やバス停ごとに、地名を教えてくれます。
眠って等おれません。 最近では、下手な俳句を始めましたから、次から次に現れる緑の山を見ているだけで、遠くからでも、木の種類や新緑などが、次々に語りかけてくれます。
バスに乗っていても、神武天皇が苦労して進軍をした世界に戻ることができるのです。
お前は馬鹿だな。神武天皇なんていなかったのだよ。全部、古事記を書いた人の作り話だよと云われる学者がおられますが、その方は部屋の中で考えることが楽しいのでしょうね。
地方へ行く高速料無料化が、実験ではありますが、6月28日から始ります。
高速で、和歌山県まで走り、高野・竜神スカイラインバスで竜神まで行きたいですが、最近は、1時間ぐらいしか運転が出来なくなりました。
このような楽しい旅行は、若い間しかできません。
きっと、田村誠一氏に感謝することになると思います。
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