気持ちを織り込んだ俳句
俳句には 気持ちを織り込んだものが一杯あります。気持ちは、その人の心に秘められたものですから、他の人には、判りにくいものです。
次の二句は、ホトトギス・平成16年7月号の同じページに掲載されていたものです。
① その日まで内緒の切符春隣 眞木礼子 ホ16-7-94
② 風邪の妻声かけてやるほかになく 久保康輔 ホ16-7-94
①の俳句です。 切符と春隣は関係ないのですが、作者の心の中では、大いに関係があるのです。事実、春は隣にあるのでしょう。しかし、切符を使う日まで、作者にとっては、もう春が来たようなものです。その切符は内緒にしておくのだということによって、春隣が一層感じられるから不思議です。
②の 風邪の妻声かけてやるほかになく
このような俳句は、無くなってしまう俳句だと思います。おとこはも食事ぐらい作れるようになるからです。
この俳句は、作者の気持ちをそのまま、十七文字にされました。
この句を見て、女性は何だとと思われたでしょう。
私は、この句の外に、男性のすまないなという気持ちが隠されていると思います。
男性にしか判らない俳句だと思います。
このような状態になって夫婦喧嘩をされたご家庭は多いと思います。
妻が風邪をひいて食事の世話が出来なくなったとき、どうされますか? 妻は食事どころではありません。では、夫はと言いますと食事は作れません。そこで、「私は外で食べるから心配 いらないよ」などと言おうものなら、「心配などしていません」。食べられないくせに、夫が自分 ほうっておいて、食事に行きます。
そこで、夫婦喧嘩。悪くしますと、離婚騒動に発展するかもしれません。
作者は 口に出して、よう言わないので、俳句を通して、奥さんに伝えようとされたのだと思います。
こんな十七文字で通じたのでしょうか。
頑張って、なにかを作られたほうが良かったのではないでしょうか?
現在、若い夫婦は、両方とも食事を作ることが可能ですから、こんな俳句にはならないでしょう。


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